<プロフィール>
現在、京都芸術大学環境デザイン学科に在学中。
新川高校では特別進学コースに在籍。コミュニティビジネス部で活躍した。
ぼんやりとした「何か」を一番かたちにできる気がした。
新川高校を選んだきっかけを教えてください。
中学校時代は本当に何もしていませんでした。「生き物」とか、好きなことははっきりしていて、好きなことで何かしたいなというぼんやりした気持ちはありましたが、行きたいなと思う高校もありませんでした。
私の母が藍染めをしていて、新川高校の先生がたが何かのきっかけで母に会いにいらしたのです。その時に先生達がどんなふうに考えて教育をしているのかを、母から間接的に聞いて、自分が今思っているぼんやりと「何かしたいな」という思いを一番かたちにできるのはここだろうなと思いました。自分の可能性を広げてもらえる環境だろうと感じたので、新川高校に進むことに決めました。
在学中に養蜂にチャレンジ!
身内以外にも背中を押してくれる存在がいることを知った。
在学中、印象に残っていることはなんでしょう?
在学中、養蜂にチャレンジをしました。校長先生も相談に乗ってくださって背中を押してくれたし、高校としてもフォローするよって。背中を押してくれる存在が身内以外にもいてくれて、自分の所属す高校が郊外活動を後押ししてくれたことに、深く新川の特性を感じました。
それまでは、教科の先生が来て一方的に喋って授業をするのを聞いて、その時だけ勉強して点数を取るのが自分達で、それに評価をつけることが先生の役割だと思っていました。だけど、今の教育に課題を見出し、それに対して新川高校として何ができるのかとすごく考えている先生達を間近で見て「信頼」が芽生えたと思います。自分の短くも長い3年間を任せるのだと。自分で身の振り方は決められるものの、周りの環境は大切で、高校の先生達って生徒に大きな影響を与える存在であり、生徒の未来を切り開いてくれる存在でもあるのだなと感じています。
大切な人の幸せを、より持続可能な幸せの形にしたい。
今後、自分自身はどうなっていきたいと思いますか?
それを中学時代からずっと考えていたので、これからも一生考えていくんだと思うんです。はっきりとした夢や就きたい職業っていうのはまだないんですが、これまではずっと過ごしてきた地域しか知らなくて、地元が精神的にどれだけ自分の支えになっていたのか、家族が生活の中にいることで勇気や力をもらっていたのだと実感しています。
私は今空間デザインを学んでいて、まちづくりや地方創生に興味があります。大学で幅広い知識を学びつつも、自分がぼんやりと「やりたい」と思っていることを小さい形に落とし込んでいきたいなと。今祖父母と住んでいて、市民農園をやりたいと思っているんです。最終目標という形ではなく、小さな自分の拠り所や力の注ぎ口を大学生活の中でいくつか作りたいですね。
大学の先生の話を聞いて気づいたのが、自分のやりたいことをやるだけだと学びって限定されて浅いから、外的情報を得たりや人脈が繋がるように、企業なのか団体なのかはわからないですけど就職したいなと思います。そのあとは地元で周りの人が求めていることと自分の持っている技能知識が重なるところで、自分にとって大切な人の幸せをより持続可能な幸せの形にするっていうのが今の目標です。この不安定で不確定な未来の中で持続可能な幸せってすごく難しいと思うんですけど、人の拠り所になったり今あるもので幸せを見つけてもらったりできたらなと考えています。