はたらく人たち

はたらく人たち。『働き方』

荒井学園は教員、一般職員、生徒など、多くの人で成り立っています。荒井学園を構成する人達、つまり、様々な立ち位置にいる「人」が、どのように自分自身の人生と学園を結びつけているのか、テーマに沿って話していただきます。
今回は「働き方」について、座談会形式でお話を伺いました。

「正直なところ、働き方についてどう感じていますか?」の回

変わるもの、変わらないもの、どちらも大切に持っている。

中山 昌(高岡向陵高校) 地歴・公民担当の32歳。入試広報部長。相撲部監督。
薬師陽子(高岡向陵高校) 外国語科、教育企画域担当教務部長。高校1年生と小学3年生の2児の母。国際部顧問。
三井千明 (新川高校) 英語担当で6年目。吹奏楽部顧問。

荒井学園で働こうと思ったきっかけを教えていただけますか?

中山 高岡向陵高校は自分の母校でもあります。学生時代、先生方には多くの愛情を注いで接していただきました。相撲部の指導者になりたいという夢があり、やるなら母校でと思っていたので志望しました。


薬師 私は中途採用です。子どもが産まれるまでは、塾のようなところにおりました。子どもが産まれて、最初は非常勤で来させていただいていて、その後、常勤という形になりました。ここに来て、いろんな生徒と出会ったことで、自分が教員をする意味が感じられ、ここで働かせてもらうことを決めました。


三井 私はお二方とは違って、全くの外部からです。高校も県立ですし、県外の大学に進学しました。新川に縁があるとすれば、家から一番近いということでした。富山県の土地柄なのか、私立にあまり特別なイメージがないようにも感じていました。大学4年の時に、学校の就職課の方から「こういう学校があるよ」と話を聞いたんです。さらに母から「最近新川高校っていいんだよ。みんな高校時代が一番楽しかったって言っているよ。面倒見のいい先生もいっぱいいるんだって」と。それでそのまま入職しました。

実際に働いてみてどうですか?

三井 一年目は、やはり県立に行こうと思っていました。でも入ってみたらいい人たちが多かった。やればやるほど楽しいし、やりたいこともすぐにやらせてもらえる環境だったんですね。生徒たちは私が自分の学生時代に想像していた生徒の姿と全く違っていました。とてもフレンドリーですね(笑)。

中山 指導者である前に一教員であるので、やはりこの学校で受けた恩を、今度は自分が下の子達に繋げていきたいと思っております。

薬師 やる気がある子たちに教えるのは、比較的簡単です。でも勉強に苦手意識を持ってしまっていたり、やる気をなく してしまっていたりする子に教えるのはなかなか大変です。でもそんな生徒にもう一度やる気をもってもらえるようにとか、または、少しでも勉強が面白いと 思ってもらえるようにと、日々思考錯誤を繰り返しています。これは、なかなか大変なのですが、やりがいのあることだと思っています。

組織としての荒井学園について

中山 休みが取りやすかったり、行動の自由が利くところが良いと思っています。部活動に関しても、僕は好きでやりたくてやっていることなのでいいかなと。社会的な動きとして、働き方改革が推進されています。今は移行期なのでどの職業の方も同じだとは思いますが、それが浸透するまでは組織の中で解決しなければならない様々な課題もあるのではないでしょうか。グレーゾーンだったところを組織全体でバランスを考えて分担する必要があるは思います。私自身、入試広報部長の立場でありながら就職の方も見たりだとか業務がカツカツになってしんどいことはありますし。各領域の中で仕事を均してという狙いが、やる人だけに仕事が集まるようにならないように互いに助け合っていけたらと思います。

薬師 仕事としては担任と教育企画域担当なのですが、いろんなことを先生方に手伝ってもらっていて助かっています。
他で言うと荒井学園は新川高校と向陵高校だけなので、転勤がほぼないというところがいいと思います。生活していく上では大きいですよね。

三井 先程も出ましたが、休みも取りやすいのでいろんなところに遊びに行けたり、充実していると感じます。担当の部活である吹奏楽部は比較的自由ですね。仕事の部分に関しても私は教務ですが、失敗しても、上司である教務部長さんが謝りに行ってくださったり、責任を取ってくださって。上の役職の方のおかげで好きなことができているなと実感しています。申し訳なさとありがたい気持ち両方ありますね。

これからの荒井学園はどうなるんでしょう?

三井 今、新川高校では新しい取り組みが続いています。それに私たちも乗っかると言いますか、続けていけたらいいなと思います。学校を変えようとか環境を変えようっていう意識がある組織だからいいなと思っていて。何も変わらないより、変わり続ける方が未来はあると思って仕事に取り組んでいます。働き方なども、やってみてやりづらかったらまた元に戻したり、変化し続けてダメだったら次!っていう荒井学園の変化し続ける形が私は好きです。一番いいところは風通しがいい組織であることですね。上の人とも話しやすいんです。生徒のこと、業務量のこと、どんな話も聞いてくださるので、とても助かっていて、そういう人がずっといてくださったらいいなと思っています。

薬師 「地域から認めてもらう」ことがもっともっと広がっていけばいいなと思っています。生徒がある時、「僕は自分で選んで向陵高校にきたんだ」って話してくれてたんですよね。富山県って公立重視なところがありましたが、今はそうじゃなくなってきていて、選んで、うちに通いたいと思ってもらえる子が増えていったらいいなと思います。

中山 学校は人で成り立っていると思っています。人が動くのは心だと思いますので、「心があり続ける学園」であって欲しいなと思います。うちの学校は本当に心のある先生が多いと思います。中学時代、いろいろな思いをしてきた子が多い中で、寄り添って向き合って話をしたり、進路を決めるにあたっても一生懸命に時間をかけてやっているところは、やはり他にはないすごい魅力で温かいなって思いますし、私自身もそういう母校が大好きです。これからも変化がある時代だけれども、そこは変わらずにあって欲しいなと。管理職から現場職員の先生達、先生達から生徒達、職員同士も、温かい心のある学園であり続けて欲しいです。そういうところが好きで、私はここにいるので。

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